イヤぁあああ床下になんかいるぅううう!!
可愛すぎてきゅんきゅんするよね。
Ver.3.3、満喫しておりますでしょうか。
ロザリー(中の人)です。
さて今回は、初めての釣り記事をお届けします。
と言うのも、
今までロザリーさん、釣りコンテンツに全く興味がありませんでした。
お金がかかる、のもあるんですが、
肝心のおさかなにさほど魅力を感じない。
Ver.3.2で追加されたテムノドントサウルス、エラスモサウルスは、
ジュラ紀~白亜紀に生息した中生代の生物でして。
この頃は既に陸上の時代であり、
おさかなが主役の海の時代ではありません。
しかも同時代にはもっと有名なイクチオサウルス、クロノサウルスが居て、
ゆえに3.2のおさかなはマイナー感が強かったのです。
おさかなが主役の時代と言えば、
カンブリア爆発によって生まれ、デボン紀に最盛を迎えた、
古生代の生物が海に君臨していた頃でしょう。
どうせ出すならそれぐらい古くて有名な奴じゃないと、
考古学的にあんまり燃えないよなあーと思っていたのですが…
Ver.3.3のお知らせを見て驚愕。
こ、これは…アノマロカリス!
グロいグロいよ!!
アノマロカリスは、生命が多様な進化を遂げたカンブリア紀において、
最強との呼び声が高い巨大肉食動物です。
『カンブリア宮殿』の番組キャラクターにもなっている、
知る人ぞ知るゆるキャラでもあります。
まさにスター中のスター!
それだけじゃない。
3.3では新たに、デボン紀最強のダンクルオステウスも追加されており、
この両者には時代を超えた因縁があります。
3.2と比較しておさかな界の背景設定が緻密になってる。
こう、なんというか、わかってる感がすごい。
これだよ! これを待ってたんだよ!
節足動物の時代
カンブリア紀 → オルドビス紀 → シルル紀 → デボン紀 →
カンブリア紀は、超メジャー古生物の三葉虫をはじめ、
外骨格を持つ節足動物が海の支配者でした。
ヒトのご先祖様である内骨格の脊椎動物は、
この頃はナメクジウオという全長4~5cmの小さなおさかなで、
巨大な節足動物に為す術もなくパクパクされてました。
アノマロカリスはそんな節足動物たちの王様。
生態系の頂点に君臨していました。
アノマロカリスは、全長が最大200cmを越え、
ゲーム内ではキングサイズ285cmを確認しています。
さらに360°見渡せる高性能な複眼も完備しており、
対するナメクジウオの視力はほぼゼロ。
これでは脊椎動物が勝てる訳がありません。
三葉虫(最大種で70cm)ですらこいつにかじられていたそうですから、
カンブリア紀の海に敵無し、まさに最強です。
こんなのをウチの水槽で泳がせてたんですか!
知る人ぞ知るゆるキャラぞ?
くまモンの先駆けぞ?
カンブリア紀 → オルドビス紀 → シルル紀 → デボン紀 →
節足動物たちはその後も進化を続け、
シルル紀に入ると、カブトガニの流れからウミサソリが出ます。
ウミサソリの特徴は、海水、汽水、淡水を選ばず、
どこにでも生息域を広げていた点にあります。
そして何と言ってもその巨体。
全長は海水種で300cm近くあるものも存在し、
節足動物の中では史上最大にして最強のハンターでした。
ところが…
脊椎動物の大逆襲
カンブリア紀 → オルドビス紀 → シルル紀 → デボン紀 →
脊椎動物の祖先である魚類は、
長きに渡り頂点捕食者にモグモグされてきました。
オルドビス紀に生まれた原始魚類・アランダスピスは、
怪物オウムガイ・エンドセラスにモグモグされ、
海で生きていけないから腎臓を持って汽水域に逃げたプテラスピスは、
先回りしていたウミサソリにモグモグされ、
デボン紀前期までずっと被食者の立場にいました。
そこで魚類は考えます。
こいつらをどうやったらばちこん言わせられるのか、と。
魚類はまず最初に、顎の強化を図りました。
エラ骨の一部を顎骨に移し替え、
大きな獲物に噛みついて離さない力を獲得します。
続いて、肉体改造を行います。
内骨格の脊椎動物は、外骨格の節足動物と比べ、
体を成長に合わせて巨大化させるのに向いていました。
こうして魚類はみるみる巨大化し、
デボン紀後期に史上最強の種を誕生させます。
それがこいつ…!
ダ ン ク ル オ ス テ ウ ス !!
咬噛力は推定で 5000㎏ (ワニの4倍)。
全長は 6~10m (恐竜並み)。
でかくなりすぎじゃね?
ライザップのCMでもここまでせんわ。
だからウチで飼うのやめましょうよ…。
こうなると捕食・被食関係は一転。
節足動物最強のウミサソリは、脊椎動物最強のダンクルオステウスによって、
硬い外殻をたやすく噛み砕かれパクパクされるのでした。
脊椎動物の大逆転勝利です。
―――
節足動物に代わって頂点捕食者となった魚類の時代は、
そう長くは続きませんでした。
重い甲冑を付けた体が仇となり、
小回りの利くサメ類との生存競争に敗れたのです。
まるで戦艦大和を彷彿とさせる最期。
時代はジュラ紀に移り、そのサメ類をパクパクしてたのが、
史上最大の魚類・リードシクティス(最大全長30m)です。
ジンベイザメと同じエリアに居るのが、
また心憎い演出だったり。
おさかながサメを食べるってすごくない?
闇の領界のおさかなは、
カンブリア紀 → アノマロカリス
デボン紀 → ダンクルオステウス
ジュラ紀 → リードシクティス
各時代の最強種が肩を並べております。
繋げて考えると、頂点捕食者がどのように移り変わっていったのか、
1本のストーリーが出来上がりますね。
節足動物の栄華から始まり、脊椎動物の台頭、そして逆転。
こういう背景設定を感じさせるおさかなは大好きです。
水の領界では是非、ハルキゲニアをお願いします!
どんなおさかななんですか?
え、こんなおさかなだよ?
きっもぉおおおおお!!!
実際こんなのいたら、引くよね。
おさかな天国、はっじまっるよー。
— ロザリー@DQ10考古学者 (@DeathPisaro) 2016年5月30日
【釣り】闇の領界のおさかなにはストーリーがある : ロザリーのアストルティア考古学https://t.co/ALLCH4YcIy #ドラクエブログ pic.twitter.com/pco8QfUq93