アストルティア考古学の18回目は、「魔界」の考察です。
全2回のシリーズの後編です。

なお、ストーリーのネタバレを含んでますので、
その点をご同意頂ける方だけ、続きをご覧下さい。

【アストルティア考古学シリーズ】
 ・ 短評Ver.1 冥王編 神話篇
 ・ 配信クエ カミハルムイ メギストリス


 ・ 光と魔瘴 1 2 3  ・ 赤い月 1 2
  ・ レンダーシア大陸 1 2
 ・ 錬金術 1
 2 3  ・ 創生の渦 1 2  ・ 運命の特異点 1 2
 ・ 光の勇者 1
 2

―――


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ロザリー
 ロザリー、私けっこう重大な事に気付いちゃったんですけど…。

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 勇者の指輪が盗まれた件だよね。

ロザリー
 勇者の力が女神ルティアナに連なるのなら…?

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 無尽蔵のパワーを魔族に悪用されちゃうのか?



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神獣キングスペーディオ、闘神レオソードと、
光の力が悪用されてきたケースはこれまでにも存在するのですが…。

注目すべきは、この2つの前例が、
どちらも魔界に通じているという点です。



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真のレンダーシア大陸の戦闘曲、聞き覚えがありますよね?
『5』は『4』に引き続き、魔界へ行った作品です。

しかも今回のVer.2.1になってから、仕込みだよねって思えるくらい、
魔界と符合する点がいくつも出てきてました。

 ・ 光の力を悪用するというプロットの流用
 ・ 戦闘曲は『5』のもの
 ・ どうぐ使いクエストで魔界から来た魔道学者・デルクロアが登場
 ・ ラストシーンでは魔界原生のモンスターまで現れる



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 あまりにもタイミング良すぎぃ!

ロザリー
 魔界に行くフラグがビンビン立ってますね。



女神ルティアナは無限の力を持つ創世神であり、
魔瘴の穴を光の河でフタをした張本人です。
対する大魔王マデサゴーラは、力を駆使するのに限りがある為、
光に圧倒されて地底深くに抑え込まれているはず。

というのも、デルクロアら魔界の住人は、
アストルティアの世界を「地上」と呼んでいたからです。


魔界はアストルティアから見て地下にあるという事で間違いありません。


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 デルクロアってどうやって魔界から来たんだろう?

ロザリー バトルガジェット1号さんがおっしゃるには、
 魔界へ通じる門を開けば、そこから出入りできるみたいです。

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 でもゴルゴンザが帰る時に使ったゲートは、すぐに閉じちゃってたけど…。

ロザリー
 一定時間しか持たないのでは、大規模な侵攻は出来ませんね。



おそらく大魔王は、創生の女神に連なる勇者の力を悪用し、
光の河の封印を解こうとしているのでしょう。
創生の渦で光の力の存在しない偽りの世界を作り、
真の世界に上書きする事で女神の加護を絶つ狙いがあると見られます。


―――


大魔王マデサゴーラの足跡を追ってみましょう。


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まず最初に、創生の渦を生み出し偽りの世界を作ります。
大魔王による創世プロジェクトの始まりであり、
光の施設を全削除、書物まで白紙に変える徹底ぶりから、
女神ルティアナに代わって創造主になる野望が見え隠れします。


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次に、魔元帥ゼルドラドにグランゼドーラ城に侵攻するよう命じます。
この時点での大魔王の真意は測りかねますが、
魔元帥が「勇者の魂をもらいうける」と殺しにかかった事から、
生死を問わず、勇者の素体を望んでいたのでしょう。

しかしこれは女神の介入にあって失敗。
真の勇者と判明したアンルシアは、魔元帥の手に落ちる寸前で、
ブレイブストーンを使った時の効果音が鳴ってましたから、
無意識のうちに偽りの世界へと飛んだ事が分かります。


ロザリー 辛い記憶を消し去りたいという願望が、
 偽りの世界に飛ぶという形で反映されたという事でしょうか?

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 まだちょっと分からんね…。

ロザリー
 童話の世界やピラミッド伝説が反映されてたり、不思議なとこですよね。

ダウンロード (2)
 そこはまた別の機会にでも掘り下げてみよう。



勇者を取り逃した魔元帥は、不測の事態の報告の為、
破損したブレイブストーンを手土産にいったん退いたと見られます。

命令には厳粛に従う魔元帥サマかっこよす。
確実に上司より仕事の出来る男です。



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魔元帥の報告を受けた大魔王は、真の勇者の姿を模倣して
創生の渦から偽りの勇者を生成します。
勇者の素体をいちから作って勇者に覚醒させればいいんじゃね?っていう、
そんな軽ーい思いつきだったに違いありません。

ところが魔勇者の生成には必要な素材が足りず、
光の力を持たない空っぽの人間だけが出来てしまいました。
以降、魔勇者は大魔王から見捨てられ、
光のエネルギーを吸収すべく単独で行動します。


大魔王の誤算は、魔勇者に創生の渦を使用された事です。

 ならば 創生の渦へ 向かうぞ。
 私が 勇者となるためならば
 禁を破ることになろうと かまわない。


魔勇者の台詞にある通り、創生の渦は大魔王にとって、
偽りの世界の秘密を握る禁断の場所です。
これを漏らされたのは致命的でしたが、
秘密を握る者を始末しておくのは悪の道の基本中の基本ですから、
大魔王の詰めの誤りは自業自得、まじどんまい。


ダウンロード (2) 自分の力量の無さを棚に上げて魔勇者ちゃんのせいにするとは…。
 おのれ大魔王め!

ロザリー
 怒りの矛先がおかしな方に向いてますよ!



―――


ええい、ちっともうまくいかないではないか。

無計画っぷりを全開で露呈している大魔王()サマ。
この絶対的不利な状況を覆す次なる秘策を思いついたのです。


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 仮面の男
 ……どんなに ささいなことでも
 不安の目は 早めに つみとることだ。
 人間を甘く見て 足元を すくわれんようにな。


ダウンロード (2)
 ついに出てきたよ、仮面の男!

ロザリー
 画像ちがくないですか!?



シャア大佐の考察(【人物】トーマ王子と仮面の男)にあるように、
アンルシアをかばって落命したトーマの遺体は、
王家の墓から暴かれ、仮面の男として利用されていると思われます。


しかし、勇者の力は一子相伝です。

『ドラクエ5』の主人公の子供・レックスとタバサがそうですが、
勇者の力はたとえ双子であっても、どちらか片方にしか引き継がれず、
『10』でも同様に、トーマは勇者の力を持ってません。

ダウンロード (2)
 勇者ではない素体を利用する意味が分からんけど…。

ロザリー
 おそらく…大魔王の狙いは別の所にあるのではないでしょうか。

ダウンロード (2)
 え、どゆこと?

ロザリー
 勇者の指輪が持つ力の方に目を付けたんですよ。



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大魔王は魔元帥から勇者についての報告を既に受けているはずです。
それでもなおトーマの遺体を必要としたのは、
トーマを素体として勇者の力に覚醒してもらうのではなく、
勇者の力が込められているという伝説の指輪を
装備できる人物が必要だったからという推論が成り立ちます。


つまり、勇者の血筋であるトーマに勇者の指輪を装備させ、
指輪の力をもって魔界の門を開こうとしているのです。



回りくどいやり方ですが、こんな確実な手段があったとは盲点でした。
うむむ…大魔王サマやるな。
プランナーとしては失格ですが、頭は抜群に切れます。


結論: 魔界へと通じる道はトーマによって開かれる








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ダウンロード (2) でもそれスタンプカードおじさんでよくね?


ロザリー 言ってはなりません!





Ver.2.2の予告では、魔界っぽい所の様子が映し出されており、
どうやら今後、勇者の絵本にあるように、
勇者サイドは光の天馬に力を借りて魔界へ行く事が予測されます。

そこで新たな疑問となるのが、主人公サイドがどのように動くかという事。
絵本には「飛竜にまたがって駆けつける」とあります。


竜と言えば、第7の種族・竜族の存在。
竜族と言えば、首にウロコが見えているクロウズさんですが…。

クロウズの「会いたい人物」とは誰か?
Ver.2.1の最後は、竜族の考察で締める事にしましょう。