アストルティア考古学の42回目は、「聖鳥」の考察です。
全2回を予定しているシリーズの後編です。
なお、ストーリーのネタバレを含んでますので、
その点をご同意頂ける方だけ、続きをご覧下さい。
【アストルティア考古学シリーズ】
・ 短評Ver.1 冥王編 神話篇
・ 短評Ver.2 蒼天のソウラ 夢現篇
・ 配信クエ カミハルムイ メギストリス カンダタ1 2 ダーマ
・ 光と魔瘴 1 2 3 ・ 赤い月 1 2 ・ レンダーシア大陸 1 2
・ 錬金術 1 2 3 ・ 創生の渦 1 2 ・ 運命の特異点 1 2
・ 光の勇者 1 2 ・ 叡智の冠 1 2 ・ 竜族と創造神 1 2 3
・ 進化の秘法 1 2 ・ 時渡りの術 1 2 ・ テンスの花 1 2
・ 神の器 1 2 ・世界樹の花 1 2 ・神話の塔 1 2
・ ナドラガ教団 1 2 New!
あれ見た時、キターと思ったよね。
前から言ってましたもんね。
3.1でいきなり出てきた、魔炎鳥の存在。
鳥と言えば、アレなんですよね…。
それでは、続きをどうぞ。
―――
魔炎鳥の急襲…!
ナドラガンドに降り立ってすぐでした。
この魔炎鳥、アペカの村のストーリーを進めると、
正体が明らかになります。
そこで意味深な台詞がエステラから語られるのですが…。
かつての守り神…!?
ナドラガ神より前からなのか。
そう、この地には竜族の神ナドラガの他にも、
もうひとり神様が存在したというのです。
3.1PVでは、神の器であるマイユが攫われるシーンや、
業炎の聖搭のボスとの対峙など、炎の神ガズバランを連想させる映像から、
メインストーリーの予測が出来ましたが…。
聖鳥に関する映像は事前には一切触れられず、
本編でいきなりの登場となりました。
つまり運営が本当に伏せておきたかったのは、
6柱神の存在ではなく、この鳥の正体だったという事です。
【考察】31.生まれ変わる魂(後編)
これまでアストルティアの方でも、鳥の意匠が何度も出てきました。
カメさまの木像、王者セットの胸のマークや、
王者の座や不思議の魔塔の「神話」をかたどった鳥など。
実はそれより以前にも、
1.0PVに出てきたやつ
冥王の心臓からの脱出シーン
このように神話上の鳥は、はっきりと見えないだけで、
最後のエテーネを象徴する形で存在が示唆されてきました。
アストルティアの人々もおそらく光る鳥の姿を何度も目撃していて、
それを女神ルティアナの御業であると想像し、
各地に鳥の意匠を施したのでしょう。
しかし今回の聖鳥は、象徴的な存在としてではなく、
目に見える形でお披露目されました。
Ver.1から3年目、まさに満を持しての登場だった訳です。
なぜ正体が直前まで伏せられていたんでしょうか?
もちろん、最も重要な伏線だからでしょ。
では、聖鳥の正体とは何なのか?
祈り鳥の曲の弾き手・ギダを命がけで助けた、
お兄さんのレゼロが語ってくれましたね。
頬こけのくせに良い仕事しやがる。頬こけのくせに。
聖鳥と…ひとつに…!
手塚治虫の『火の鳥』じゃん!
また漫画ネタに頼るとは!
【考察】27.奈落の門の向こう側
以前、こんな模式図を作成したんですが、
『ハガレン』に続き、『火の鳥』ネタまで繰り出してきました。
漫画界の神・手塚治虫。
『ブッダ』『火の鳥』などで宇宙生命(コスモゾーン)を概念化し、
一貫したテーマとして描き続けたえらいひとです。
このテーマがどういうものか、説明がしちめんどくせえので、
未来編の台詞をまんま引用する事にします。
ちょうど三十億年前ですわ…。
あなたに新しい人間をつくってほしいといったことを覚えていますか?
マサト、よくあたりをごらんなさい。
見えるでしょ?感じるでしょう。この世界のいたるところに…
宇宙生命(コスモゾーン)の群がとびまわっているのを!!
宇宙生命は形も大きさも色も重さも、なにもないのです。
この宇宙生命たちは物質にとびこみます。
すると、その物質は、はじめて生きてくるんです。
銀河宇宙のような大きなものから、
惑星たち、地球も、動物や植物、その細胞も、
分子も、原子も、みんな宇宙生命がはいりこんで生きているのですよ。
あなたには新しい人類を見守ることがあります。
だから私のからだに飛び込みなさい。あなたは私になるのよ。
私のからだには、宇宙生命がもう何億も何十億も入っています。
あなたもそれに加わるんです。
さあ、私の中にとびこんで!!
引用(手塚治虫~『火の鳥 未来編』)
奈落の門の向こう側には、創生の霊核があるとされてきました。
全は一となり、一は全となる。
(引用:原子と原子核の構造)
聖鳥に引き寄せられていく光の粒の数々は、
DNA情報が詰まった小さな宇宙=ミクロコスモスに当たると見られます。
小さな宇宙の中心には陽子と中性子からなる原子核があり、
その周りを、太陽の周りを公転する惑星群のように、
いくつかの電子がぐるぐる周回してます。
聖鳥はミクロコスモスの集合体とも言うべきでしょうか。
私がアストルティア考古学でずっと探していた、
マクロコスモスの概念と一致します。
レゼロ(ミクロコスモス)は聖鳥(マクロコスモス)と一体となり、
いずれ新しい生命が生み出される時に、
他の仲間と共に生命の礎となるのでしょう。
生命創造の謎がついに解けました。
この鳥の正体は、女神ルティアナがもたらす究極の錬金術、
創生の霊核そのものではないかと考えられます。
成田さんは漫画界の神を越える挑戦をしているのか。
『火の鳥』は未完のままでしたからね。
―――
聖鳥がなぜ魔炎鳥になったのかはっきり断言は出来ませんが、
理由のひとつとして考えられるのが、
年に1回行われていた魔除けの炎を授かるほむら祭りが、
マティル村の崩壊によって途絶えた事です。
エステラの見た目年齢から推測するとおよそ10年間。
竜族をとりまく環境はこの10年の間にずっと悪くなったと考えられます。
マティル村にあった祭祀。
村の人達が聖鳥に祈りを捧げる儀式を行っていたのでしょうが、
ここにある重要なヒントが隠されています。
ひとつひとつ見ていきましょう。
こちらは祭壇。
特徴はアペカ村とマティル村の両者に共通する、
菱形をモチーフにした模様です。
竜族の世界には菱形の窓や菱形模様の扉が付いた建造物が、
聖都エジャルナ以外の場所であちこち見られます。
聖都が後から出来たと推測するならば、
大神殿の模様より、こちらの方が伝統的なのかも知れません。
ひとまず、これは置いておく事にしましょう。
こちらはご神像。
鳥をイメージして羽根が付けられたのだと思いますが、
ヒントは別の場所にあります。
これは…太鼓、ですか?
そう、これこそがマティル村崩壊の謎を解くカギよ!
神話時代において太鼓がどんなアイテムなのか?
シュメール神話のギルガメッシュ叙事詩には、
女神イナンナ(イシュタル)が生命の樹から作った太鼓を、
ギルガメッシュに与えたとあります。
紀元前頃の時代では、太鼓が女神信仰のシンボルであり、
それが文学作品にも反映されているんですね。
狩猟採取の時代から農耕・定住の時代に移り変わったとき、
穀物を育て、それを保存するために陶器を作り、
パンを焼くのは女性の仕事となった。
パンを作るための「ふるい」はフレームドラムの原形とされているが、
そうしたつながりを通して、女神信仰における女性僧侶たちは
儀式にフレームドラムを利用するようになり、
それが儀式に欠かせない要素となっていった。
(引用:フレームドラムの歴史/日本フレームドラム協会)
儀式で用いる太鼓が、祭壇の横に並べて据えられていたという事は、
つまりあの羽根の付いたご神像は、
聖鳥ではなく、女神の姿をかたどったものなのです。
ではマティル村の人々は…?
以前は女神ルティアナを崇拝してたんだよ!
マティル村の唯一の生き残り、エステラさん。
彼女はナドラガ教団の神官としての道を、
前を向いて歩んでいるように見えて、
実は幼少の自分に背を向け、女神信仰から背信しています。
そもそも伝染病に1人だけかからないのがおかしい。
子供の免疫機能は、大人より弱いですしね。
この子は何らかの形で、女神の加護を受けていたとしか考えられないよ。
大火の中で1人だけ生き残ったマイユさん的な?
ほむら祭りが途絶えてしまったから
竜族の世界の環境が悪くなったと仮定した場合、
エステラが信じている「ナドラガ神のご加護」とやらも、
ナドラガ教団がでっちあげた嘘っぱちである可能性があります。
竜族が過酷な環境で生きてこられたのは
聖鳥=創生の霊核が極めて近くに存在してきたからであって、
それを総主教を名乗る爺が勝手に
「ナドラガ神のおかげ」だと解釈しているに過ぎない、
とも受け取れますね。
エステラは竜族神への信仰を捨て、
ほむら祭りと女神信仰を再開すべきなんですが、
総主教の爺に恩があるうちは、きっとそれも叶いません。
こうなったら女神ルティアナに直接かけ合って
待遇改善を図るしかないんですが…。
ではその女神様は、聖鳥=創生の霊核だけを残して、
どこに消えてしまったんでしょうか。
魔幻宮殿に居た創生人間さんの台詞、
何て言ってたか覚えてますか?
創生番号443
創生の女神は 地の底に囚われ
もはや そのチカラを振るうことはない。
鳥かごに捕らえられた女神の絵が意味するもの。
これはつまり、女神がどこかに囚われているって事ですよね?
私めっちゃ心当たりあるんですけど。
えっ、そんな場所ありましたっけ?
ここな。
聖都エジャルナ内にある謎の扉。
ご丁寧に屈強そうな門番までつけてやがります。
この場所、どこかで見覚えありますよね。
これが聖都エジャルナの扉と床ね。
ああああ、確かに見覚えある…!
奈落の門の模様と完全に一致してるよね!
これは疑いようがない…!
まるでミニチュア版の奈落の門。
本家・奈落の門は、光の神殿に集った5種族神の力で封印されてました。
つまりこの模様が施された扉は、
神様クラスの人を閉じ込める為のものだという事です。
さてはここに女神を幽閉してるんだろ?
なあ 知ってるか? このナドラガ教団は
とんでもなく価値のある宝石を持っていて
神殿のどこかに隠しているらしいぜ。
うん、ほんと色々怪しいよね。
つーかここだよね。
ナドラガ教団は、確実に何かを覆い隠しています。
それが何かは今後のお楽しみといった所でしょうが、
判断材料が出揃ってない中で想像できるのは、
女神の力を意地でも排除しようとする総主教の爺の思惑だけです。
教団はおそらく、ナドラガ神への信仰によって
女神信仰を覆ってしまおうとしているのではないでしょうか。
その存在ごと、隠蔽して。
結論: 竜族は女神信仰を忘れている
謎の続きは、この子が知っているのでしょう。
Ver.3.2が待ち遠しいですね。
全2回を予定しているシリーズの後編です。
なお、ストーリーのネタバレを含んでますので、
その点をご同意頂ける方だけ、続きをご覧下さい。
【アストルティア考古学シリーズ】
・ 短評Ver.1 冥王編 神話篇
・ 短評Ver.2 蒼天のソウラ 夢現篇
・ 配信クエ カミハルムイ メギストリス カンダタ1 2 ダーマ
・ 光と魔瘴 1 2 3 ・ 赤い月 1 2 ・ レンダーシア大陸 1 2
・ 錬金術 1 2 3 ・ 創生の渦 1 2 ・ 運命の特異点 1 2
・ 光の勇者 1 2 ・ 叡智の冠 1 2 ・ 竜族と創造神 1 2 3
・ 進化の秘法 1 2 ・ 時渡りの術 1 2 ・ テンスの花 1 2
・ 神の器 1 2 ・世界樹の花 1 2 ・神話の塔 1 2
・ ナドラガ教団 1 2 New!
あれ見た時、キターと思ったよね。
前から言ってましたもんね。
3.1でいきなり出てきた、魔炎鳥の存在。
鳥と言えば、アレなんですよね…。
それでは、続きをどうぞ。
―――
魔炎鳥の急襲…!
ナドラガンドに降り立ってすぐでした。
この魔炎鳥、アペカの村のストーリーを進めると、
正体が明らかになります。
そこで意味深な台詞がエステラから語られるのですが…。
かつての守り神…!?
ナドラガ神より前からなのか。
そう、この地には竜族の神ナドラガの他にも、
もうひとり神様が存在したというのです。
3.1PVでは、神の器であるマイユが攫われるシーンや、
業炎の聖搭のボスとの対峙など、炎の神ガズバランを連想させる映像から、
メインストーリーの予測が出来ましたが…。
聖鳥に関する映像は事前には一切触れられず、
本編でいきなりの登場となりました。
つまり運営が本当に伏せておきたかったのは、
6柱神の存在ではなく、この鳥の正体だったという事です。
【考察】31.生まれ変わる魂(後編)
これまでアストルティアの方でも、鳥の意匠が何度も出てきました。
カメさまの木像、王者セットの胸のマークや、
王者の座や不思議の魔塔の「神話」をかたどった鳥など。
実はそれより以前にも、
1.0PVに出てきたやつ
冥王の心臓からの脱出シーン
このように神話上の鳥は、はっきりと見えないだけで、
最後のエテーネを象徴する形で存在が示唆されてきました。
アストルティアの人々もおそらく光る鳥の姿を何度も目撃していて、
それを女神ルティアナの御業であると想像し、
各地に鳥の意匠を施したのでしょう。
しかし今回の聖鳥は、象徴的な存在としてではなく、
目に見える形でお披露目されました。
Ver.1から3年目、まさに満を持しての登場だった訳です。
なぜ正体が直前まで伏せられていたんでしょうか?
もちろん、最も重要な伏線だからでしょ。
では、聖鳥の正体とは何なのか?
祈り鳥の曲の弾き手・ギダを命がけで助けた、
お兄さんのレゼロが語ってくれましたね。
頬こけのくせに良い仕事しやがる。頬こけのくせに。
聖鳥と…ひとつに…!
手塚治虫の『火の鳥』じゃん!
また漫画ネタに頼るとは!
【考察】27.奈落の門の向こう側
以前、こんな模式図を作成したんですが、
『ハガレン』に続き、『火の鳥』ネタまで繰り出してきました。
漫画界の神・手塚治虫。
『ブッダ』『火の鳥』などで宇宙生命(コスモゾーン)を概念化し、
一貫したテーマとして描き続けたえらいひとです。
このテーマがどういうものか、説明がしちめんどくせえので、
未来編の台詞をまんま引用する事にします。
ちょうど三十億年前ですわ…。
あなたに新しい人間をつくってほしいといったことを覚えていますか?
マサト、よくあたりをごらんなさい。
見えるでしょ?感じるでしょう。この世界のいたるところに…
宇宙生命(コスモゾーン)の群がとびまわっているのを!!
宇宙生命は形も大きさも色も重さも、なにもないのです。
この宇宙生命たちは物質にとびこみます。
すると、その物質は、はじめて生きてくるんです。
銀河宇宙のような大きなものから、
惑星たち、地球も、動物や植物、その細胞も、
分子も、原子も、みんな宇宙生命がはいりこんで生きているのですよ。
あなたには新しい人類を見守ることがあります。
だから私のからだに飛び込みなさい。あなたは私になるのよ。
私のからだには、宇宙生命がもう何億も何十億も入っています。
あなたもそれに加わるんです。
さあ、私の中にとびこんで!!
引用(手塚治虫~『火の鳥 未来編』)
奈落の門の向こう側には、創生の霊核があるとされてきました。
全は一となり、一は全となる。
(引用:原子と原子核の構造)
聖鳥に引き寄せられていく光の粒の数々は、
DNA情報が詰まった小さな宇宙=ミクロコスモスに当たると見られます。
小さな宇宙の中心には陽子と中性子からなる原子核があり、
その周りを、太陽の周りを公転する惑星群のように、
いくつかの電子がぐるぐる周回してます。
聖鳥はミクロコスモスの集合体とも言うべきでしょうか。
私がアストルティア考古学でずっと探していた、
マクロコスモスの概念と一致します。
レゼロ(ミクロコスモス)は聖鳥(マクロコスモス)と一体となり、
いずれ新しい生命が生み出される時に、
他の仲間と共に生命の礎となるのでしょう。
生命創造の謎がついに解けました。
この鳥の正体は、女神ルティアナがもたらす究極の錬金術、
創生の霊核そのものではないかと考えられます。
成田さんは漫画界の神を越える挑戦をしているのか。
『火の鳥』は未完のままでしたからね。
―――
聖鳥がなぜ魔炎鳥になったのかはっきり断言は出来ませんが、
理由のひとつとして考えられるのが、
年に1回行われていた魔除けの炎を授かるほむら祭りが、
マティル村の崩壊によって途絶えた事です。
エステラの見た目年齢から推測するとおよそ10年間。
竜族をとりまく環境はこの10年の間にずっと悪くなったと考えられます。
マティル村にあった祭祀。
村の人達が聖鳥に祈りを捧げる儀式を行っていたのでしょうが、
ここにある重要なヒントが隠されています。
ひとつひとつ見ていきましょう。
こちらは祭壇。
特徴はアペカ村とマティル村の両者に共通する、
菱形をモチーフにした模様です。
竜族の世界には菱形の窓や菱形模様の扉が付いた建造物が、
聖都エジャルナ以外の場所であちこち見られます。
聖都が後から出来たと推測するならば、
大神殿の模様より、こちらの方が伝統的なのかも知れません。
ひとまず、これは置いておく事にしましょう。
こちらはご神像。
鳥をイメージして羽根が付けられたのだと思いますが、
ヒントは別の場所にあります。
これは…太鼓、ですか?
そう、これこそがマティル村崩壊の謎を解くカギよ!
神話時代において太鼓がどんなアイテムなのか?
シュメール神話のギルガメッシュ叙事詩には、
女神イナンナ(イシュタル)が生命の樹から作った太鼓を、
ギルガメッシュに与えたとあります。
紀元前頃の時代では、太鼓が女神信仰のシンボルであり、
それが文学作品にも反映されているんですね。
狩猟採取の時代から農耕・定住の時代に移り変わったとき、
穀物を育て、それを保存するために陶器を作り、
パンを焼くのは女性の仕事となった。
パンを作るための「ふるい」はフレームドラムの原形とされているが、
そうしたつながりを通して、女神信仰における女性僧侶たちは
儀式にフレームドラムを利用するようになり、
それが儀式に欠かせない要素となっていった。
(引用:フレームドラムの歴史/日本フレームドラム協会)
儀式で用いる太鼓が、祭壇の横に並べて据えられていたという事は、
つまりあの羽根の付いたご神像は、
聖鳥ではなく、女神の姿をかたどったものなのです。
ではマティル村の人々は…?
以前は女神ルティアナを崇拝してたんだよ!
マティル村の唯一の生き残り、エステラさん。
彼女はナドラガ教団の神官としての道を、
前を向いて歩んでいるように見えて、
実は幼少の自分に背を向け、女神信仰から背信しています。
そもそも伝染病に1人だけかからないのがおかしい。
子供の免疫機能は、大人より弱いですしね。
この子は何らかの形で、女神の加護を受けていたとしか考えられないよ。
大火の中で1人だけ生き残ったマイユさん的な?
ほむら祭りが途絶えてしまったから
竜族の世界の環境が悪くなったと仮定した場合、
エステラが信じている「ナドラガ神のご加護」とやらも、
ナドラガ教団がでっちあげた嘘っぱちである可能性があります。
竜族が過酷な環境で生きてこられたのは
聖鳥=創生の霊核が極めて近くに存在してきたからであって、
それを総主教を名乗る爺が勝手に
「ナドラガ神のおかげ」だと解釈しているに過ぎない、
とも受け取れますね。
エステラは竜族神への信仰を捨て、
ほむら祭りと女神信仰を再開すべきなんですが、
総主教の爺に恩があるうちは、きっとそれも叶いません。
こうなったら女神ルティアナに直接かけ合って
待遇改善を図るしかないんですが…。
ではその女神様は、聖鳥=創生の霊核だけを残して、
どこに消えてしまったんでしょうか。
魔幻宮殿に居た創生人間さんの台詞、
何て言ってたか覚えてますか?
創生番号443
創生の女神は 地の底に囚われ
もはや そのチカラを振るうことはない。
鳥かごに捕らえられた女神の絵が意味するもの。
これはつまり、女神がどこかに囚われているって事ですよね?
私めっちゃ心当たりあるんですけど。
えっ、そんな場所ありましたっけ?
ここな。
聖都エジャルナ内にある謎の扉。
ご丁寧に屈強そうな門番までつけてやがります。
この場所、どこかで見覚えありますよね。
これが聖都エジャルナの扉と床ね。
ああああ、確かに見覚えある…!
奈落の門の模様と完全に一致してるよね!
これは疑いようがない…!
まるでミニチュア版の奈落の門。
本家・奈落の門は、光の神殿に集った5種族神の力で封印されてました。
つまりこの模様が施された扉は、
神様クラスの人を閉じ込める為のものだという事です。
さてはここに女神を幽閉してるんだろ?
なあ 知ってるか? このナドラガ教団は
とんでもなく価値のある宝石を持っていて
神殿のどこかに隠しているらしいぜ。
うん、ほんと色々怪しいよね。
つーかここだよね。
ナドラガ教団は、確実に何かを覆い隠しています。
それが何かは今後のお楽しみといった所でしょうが、
判断材料が出揃ってない中で想像できるのは、
女神の力を意地でも排除しようとする総主教の爺の思惑だけです。
教団はおそらく、ナドラガ神への信仰によって
女神信仰を覆ってしまおうとしているのではないでしょうか。
その存在ごと、隠蔽して。
結論: 竜族は女神信仰を忘れている
謎の続きは、この子が知っているのでしょう。
Ver.3.2が待ち遠しいですね。
手塚治虫せんせいに捧ぐ。
【考察】42.空の民と聖鳥伝説【ネタバレ注意】
http://t.co/FK1jWnN5PH #ドラクエブログ pic.twitter.com/sBGvUJNctH
— ロザリー@DQ10考古学者 (@DeathPisaro) 2015, 9月 29
コメント
コメント一覧 (16)
いつも読みやすく、面白いです。
すごいの一言です。
ver123ってドラクエ123とか456の流れになんとなく似てるなと思います。
なので主人公の父はオルテガっぽいポジションで、主人公は3の主人公のような偉業をするのではないかと。
安直ですが笑
これからも考察を楽しみにしています。
がんばってください!
世界観やストーリーの細部まで気付かさせてくれてドラクエが何倍も面白くなりました。
これからも頑張って下さい。
楽しみにしてます!
聖鳥はラーミアまで、よんでいらっしゃる。
図書館。古代文明。
私なら、すーーーーーっと走って通り過ぎてきた場所なのに
ロザリーさんは、一つ一つ隠れた意味を見つけながら歩いているんですね!
上の方も言ってますが、、、『天才』ですよね?
なるほど。マティル村を滅ぼしたのって、あの爺な気がしてきた。
エステラが、マイユと同じで、その地の神様の器? とても重要な繋がりをもった存在と気づいていた爺さんは、自分の手の内に入れて後々重大な事で利用をするために、、今の状態にした。
爺の狙いを知っていて阻止しようとしているのが、実は、主人公の兄弟姉妹でありアンルシアを保護する形で変なとこに閉じ込めている。
なら、とりあえずアンルシアを返してー!勇者なんだから自分の身は説明したらちゃんと守れると思う。 アンルシアって、どうなっちゃってるんでしょうか?
で、、主人公であり、勇者の盟友は、爺のお手伝いをしまくっちゃってるんですねw こらしっかりしろーw
ろざりーさんの考古学ブログ、最高です!
これからも、読みたいです!
そうなんです、ナドラガンド渡ってから神鳥の祭壇とか
色々気になっていたんです。
エステラさんの生い立ちとか色々。
今回の考察で、色々腑に落ちた感があって、すっきりしてしまったので。
コメントさせていただきました。
ありがとうございます。
これからも楽しみにしております。
エステラの肌の色、うーむ、あの村、臭うな
女神が囚われた(?)経緯と共にそのあたりも早く明かされて欲しいですね。
ストーリーを進めてからロザリーさんの考察を読むのがお気に入りですw
赤熱の荒野北部にあるナドラガ神のほこら・炎にはひっそりと閉ざされた人口の扉がありますが、エジャルナの地下と繋がってるんじゃないかと思ってます。
教団の思惑が出てきそうなバージョン3後半で使われてほしい伏線ではありますが、考察を楽しみにしています。