アストルティア考古学の45回目は、「エテーネの民」の考察です。

全3回を予定しているシリーズの後編です。

なお、ストーリーのネタバレを含んでますので、
その点をご同意頂ける方だけ、続きをご覧下さい。

【アストルティア考古学シリーズ】
 ・ 短評Ver.1 冥王編 神話篇
 ・ 短評Ver.2 蒼天のソウラ 夢現篇

 ・ 配信クエ カミハルムイ メギストリス
 カンダタ1 2 ダーマ

 ・ 光と魔瘴 1 2 3  ・ 赤い月 1 2
  ・ レンダーシア大陸 1 2
 ・ 錬金術 1
 2 3  ・ 創生の渦 1 2  ・ 運命の特異点 1 2
 ・ 光の勇者 1
 2  ・ 叡智の冠 1 2  ・ 竜族と創造神 1 2 3
 ・ 進化の秘法 1
 2  ・ 時渡りの術 1 2  ・ テンスの花 1 2
 ・ 神の器 1 2  ・世界樹の花 1 2  ・神話の塔 1 2
 ・ ナドラガ教団 1 2  ・聖鳥と太陽 1 2 3 New!
 








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 不死鳥が竜族の守護神っていうイメージ無いですよね。

ロザリー
 主人公の守護神っていうなら分かるけど。









前回までに取得した情報を整理すると、
エテーネの民に関する、ある大きな疑問が浮かび上がってきます。



全ての始まりは、やはりエテーネ島にありました。

それでは、どうぞ。




―――


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ロザリー エテーネの村に掲げてあった鳥の紋章さ、
 これって聖鳥の事じゃないの?

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 確かに他に心当たりはありませんね…。



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(参照:【考察】31.生まれ変わる魂(後編)

Ver.2の最後に、エテーネの村の至る所に施されている
鳥の紋章について考察しました。


キリスト教では、鳥は神聖なものとされています。


ペリカン フェニックス
ペリカン=人間性          フェニックス=神性


英国女王・エリザベス1世の肖像画には、
ペリカンとフェニックスのブローチが描かれています。

どちらもキリストの「復活」になぞらえた鳥であり、
キリスト教の教本・フィシオロゴスにある伝承を元にしています。
特にフェニックスの方の伝承は不死鳥としてあまりにも有名ですね。



主人公

さて、本ゲームの主人公も冥王ネルゲルの手にかかり、
一度はその命を落とすのですが、
魂の方に果たすべき使命がある」との事で、
神様からの特別待遇を受けて復活しています。




そしてこうも言われている。




 主人公2

 生まれ変わりの意味を探すのです


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 生き返しの儀には初めから意味があったと…?

ロザリー
 昔すぎてほとんど覚えてなかった。






サービス開始から3年。

この生まれ変わった魂の方に課せられた使命というのが、
いったい何なのか、いまだに分かっていません。


しかし、少なくとも現時点で言えるのは、
「転生」とか「復活」といった、フェニックスの伝承にあるキーワードは、
主人公にこそ、これ以上なく当てはまるという事です。





解放者

主人公は竜族から「解放者」と呼ばれています。

ナドラガ教団がユダヤ教に見立てられているとするならば、
解放者とは即ち、ユダヤの民を苦役から解放する救世主(メシア)の事。
フェニックスはメシアを象徴する鳥ですから、
聖鳥と主人公が無関係であるとは到底思えません。


ロザリー 私が神様から特別待遇を受けたのは、
 解放者であった事と何か関わりがあるんじゃないかな。

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 つまり、魂に課せられた使命というのが…?

ロザリー
 奈落の門の向こう側にあった、って意味さ。




奈落の門の試練は、記憶に新しいところでしょう。



桃源の扉

郷愁の間、娯楽の間、桃源の間でそれぞれ試されたのは、
神の下へ回帰する為の「心の強さ」でしたね。


 『神のみことのり』

 我らの創りし子らは 未知なるものを求め
 未踏なる地へ 向かわんと欲する
 先へと進む心をもって 世に現れた。

 そのように生まれついた 彼らなれば
 いかに禁じようと やがて 奈落の門へと至り
 その先を 目指すことだろう……。

 ならば 我は 試練を課そう。
 心弱き者が 奈落の門の先に行くことの無きよう
 強き心を持つ者のみを 選ぶ試練を。



エジプトからキリスト教の総本山であるローマへと
フェニックスの伝承を伝えたのは、ギリシャのストア学派の人達です。

ストア学派は、バビロニアを発祥とする天体観測法に興味を持ち、
そこに付随していた太陽神ミトラの信仰と、
太陽の復活を意味するフェニックスの伝承を、
ギリシャを経由してヨーロッパ全土に伝え広めています。


ゼノン

そのストア学派がモットーとしたのが、禁欲主義です。

ストア学派の祖・ゼノンは、フェニキア人だったとされています。
要するに、この時代に勢いを増して拡大した、
ローマ・キリストの思想に染まらなかった人です。

キリスト教での現世とは、罪を背負った肉体を清める罰ゲームの事なので、
再び現世に生まれ変わるという概念がありません。
ストア学派は太陽信仰を哲学として保護し、
輪廻転生に備えて高潔な魂を修練する重要性を唱えました。

これが、ストイック(stoic)の語源にもなっています。


娯楽の扉

ジャックポッドおじさんことマデサゴーラの享楽も、
アンルシア姫からの色仕掛けも、
主人公には一切通用しませんでしたよね。

主人公は神の下に回帰する相応しい
ストイックで高潔な魂を最初から内在しており、
それゆえに生き返りストに選ばれたと考える事が出来ます。


ここから想像しうるのは、5000年前のエテーネの民の出自です。


―――


リンジャ

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 ロザリーの魂は5000年前からやってきたみたいですね。

ロザリー
 うーん、よく覚えてないなー。



主人公の魂が5000年前から運ばれてきたのであれば、
5000年前のエテーネの民の人達は、
主人公と同じように神に選ばれた魂を持っていたと思われます。

では、エテーネの民を従えていた「」とは、
いったい誰の事であるのか?



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エテーネの村の櫓、よく見たら違和感ありませんか?
天馬ファルシオンをかたどった木像に、
何の関係も無さそうな鳥の紋章が掲げられていますよね。

天馬と聖鳥はどちらも、天空世界との繋がりを表します。
なぜそれがエテーネの村に残されているのでしょうか。


グランゼニスはレンダーシアの土地神であり、
浮遊大陸を治める神ではありません。

勇の民・人間が、浮遊大陸ナドラガンドにあって然るべき鳥の紋章を、
村のシンボルとして掲げている理由は1つしかありません。


もともとエテーネの民は、グランゼニスではなく、
女神ルティアナを信仰していた、
もしくは、ルティアナに創られた一族だったのではないか?


という事です。



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ロザリー
 竜族の人達も、聖鳥を祭祀としてたね。

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 エテーネ村の鳥の紋章も、かつての信仰の名残なのでしょうか。



5000年前に隆盛を誇ったエテーネ王国。

もしもここが聖鳥を崇拝する国であったと仮定したら、
エテーネ王国が存在した時代には、
隔絶される前のナドラガンドが空に浮いていた事になります。
神代より以降なら、鳥の姿を確認して絵に出来るはずがありませんからね。


ナドラガンドには、全てを生み出す光の根源、
女神ルティアナが居たはずです。

そしてその傍らには、聖鳥が仕えており、
地上の人々との橋渡しをしていたと考えられます。


鳥

エテーネ島にある、鳥に寄り添う人間族の壁画は、
5000年前のエテーネの民が、聖鳥を通じて
女神ルティアナと直接コンタクトを取っていた事を表しているのでしょう。

聖鳥は全ての生命の集まりであり、
死んだ魂を太陽の下へと運び、転生を促すのだとしたら、
女神ルティアナに選ばれたエテーネの民は、
聖鳥の申し子とも言うべき普遍の魂を持っていたに違いありません。


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 炎の領界で聖鳥に導かれたのも、それが理由なんでしょうか?

ロザリー 復活した救世主なんだから、
 不死鳥の加護を受けててもおかしくないよね。





と考えると、色んな事に辻褄が合うんですよ。





ラーミア


まず、時渡りの術ですね。

時渡りとは、時空を自在に飛び越える技能の事を指すと思うのですが、
藤澤さんのシナリオの中で、時空を超越する存在と言えば、
神鳥レティス=不死鳥ラーミアに決まっています。

かつてのエテーネの民が時渡りの術を使いこなしていたのなら、
それは聖鳥の加護を受けていたからではないでしょうか。

そしてナドラガンドが切り離された事によって、
聖鳥の加護が失われ、エテーネの時渡りの力も途絶した。




エテーネ王国

次に、消えたエテーネ王国の謎。

エテーネの民が5000年前まで女神とコンタクトを取っていたとすると、
創生の霊核が浮遊大陸と一緒に奈落の門に封じられた時に、
その力の出所をいっぺんに失った事になります。

女神と共にあった事で栄えた国であれば、
女神の消失と共に滅びたと考えるのが妥当です。




ここまで考えが行き着けば、結論はもう見えています。




太陽

主人公が生まれ変わった理由は、
沈んだ太陽の復活、すなわち女神ルティアナの覚醒にあります。



エテーネの民がかつての力を取り戻す事は、
女神ルティアナが権勢を振るっていた時代への回帰を意味します。

今後、アストルティアへの襲来が予見される、
大いなる闇の根源との対決に備える意味においても、
女神の力を得る事は必要な過程なのではないでしょうか。


ロザリー
 聖鳥はその為に私を導いてくれた、と…?

_2ufqsyraCYX05o1402383909_1402383914 どうやら5つの領界を繋げた時に復活するのは、
 ナドラガ神だけではなさそうですね。





ナドラガンド大陸に、再び太陽の火を灯す。

隔絶された世界の解放は、悪い事ばかりではないのかも知れません。



結論: 主人公は女神を復活させる為に蘇った



バージョンアップは24日。

氷の領界では、いったいどんな冒険が待っているのでしょうか。